産後の手荒れは、ホルモンバランスの変化や日常のお世話、洗剤や清潔用品の使用などが原因となります。
妊娠中から急に肌トラブルが増えたという時には、主治医の医師にも相談しておきましょう。
今回の記事では、産後の手荒れの原因やケア方法、相談先の探し方についてわかりやすく解説します。
産後の手荒れの原因
産後の手荒れの主な原因は、以下の要素によるものです。
ホルモンバランスの変化
出産後のホルモンバランスの変化が、手荒れの要因となることがあります。
具体的には、産後のエストロゲン分泌量の変化があります。
産後の女性は、エストロゲンの分泌量が激減します。
そのため、肌のターンオーバーも乱れやすくなります。
頻繁な手洗いや授乳などのお世話
赤ちゃんのお世話に伴う頻繁な手洗いや授乳などが、手の乾燥や荒れを引き起こすことがあります。
食器洗いの機会が増えることで、肌のバリア機能が低下しやすくなります。
清潔用品や洗剤の使用
強力な洗剤や清潔用品の使用によって、手の肌が刺激され、荒れや乾燥が起こることがあります。
ターンオーバーの乱れ
皮膚は、複数の層から形成されています。
皮膚には、真皮や表皮、角質層等があり、新しい表皮がつくられて、剥がれ落ちるまでの流れをターンオーバーと言います。
ターンオーバーの期間は、約28日といわれています。
しかし、産後のホルモンバランスの乱れなどにより、ターンオーバーが正常に行われないことがあります。
結果的に、カサつくこともありますし、吹き出物などのトラブルを引き起こすこともあります。
産後の手荒れに悩む人の口コミ
産後2ヶ月の悩み
産後の手荒れの解消法を教えてください。 もうすぐ2ヶ月になる赤ちゃんの母親です。 子供を出産してから、今までに無いくらい手を洗うようになりました。 オムツ交換後や授乳前など。。。 そのせいか、手がすごくカサカサになってしまいました。 かゆいし、子供を触るのもがさがさでかわいそうだなぁと思います。 ハンドクリーム等をぬりたいのですが、赤ちゃんの肌に触れるのでよくないかなと思い、ぬっていません。 この手荒れを解消する良い方法はありますか??
アルコールかぶれがひどい
産後の体調…手荒れ(アルコールかぶれ)、寝汗がひどいです。こんなものでしょうか…。産後二週間です。入院中の手の消毒で手の甲がかぶれ、あかぎれみたいになってます。 低刺激の保湿クリームで少しづつよくなってますが、今まで皮膚が強かったので戸惑ってます。また、寝汗で髪が濡れます。「あれ?髪の毛乾かしてなかったっけ?」というレベルです。普通の症状で、いつか元に戻りますか?この先まだ変化が出てきますか?なんだか怖いです…。
無数の湿疹が出た
産前、産後の手荒れ症について。 3年前の妊娠中に手足に無数の湿疹が出て以来、酷い手荒れで悩んでいます。 この湿疹の名前は忘れましたが汗の穴がふさがり水泡ができる という診断を皮膚科でされました。 その湿疹というのがもの凄く痒くてしんどいです。 湿疹が出来る→掻く→つぶれる→治る→皮が厚くなる→ひび割れる この繰り返しで年中あかぎれで皮膚科にも何軒も行きましたが かぶれる原因はわからず悩んでいます。 私の気が付いたものですがエビの殻を剥くと 異常なほど痒くなり赤くなります。 なので大好きなエビですが我慢しています。 主に湿疹が酷い所は右手の小指の付け根 結婚線が出る(?)所です。 現在、皮膚科で処方されたステロイドを塗っています。 お医者さん曰く結構強いものみたいです。 同じ様な症状の方で改善された方はどの様にして治りましたか??
出産後といっても、症状の出方や困る時期も人によって異なります。
産後の手荒れはいつまで?
妊娠中から産後にかけて症状が出てきた方や肌質が変わったと気付いてからどのくらいでおちつくのか不安になる方も多いようです。
一般的には、産後6ヶ月から1年くらいの時間をかけて徐々に落ち着く方が多いです。
しかし、早い方は、3ヶ月程度で落ち着いてくる方もいらっしゃいます。
産後の手荒れのケア方法
産後の手荒れのケア方法として、以下のポイントに注意しましょう。
保湿ケア
適切な保湿剤を使い、こまめに手を保湿しましょう。
特に水仕事やお風呂上りなど、手が濡れた後はすぐに保湿を行うことが重要です。
スキンケアなどを行っている時間もないという方も多いですが、意識的に対策を行っておくことをおすすめします。
洗剤の選び方
手に優しい洗剤を選びましょう。無香料で刺激の少ないものを選ぶと良いでしょう。
手袋の使用
洗濯や食後の食器洗いなどの水仕事や掃除などの家事の際は、可能な限り手袋を使用することで手を保護しましょう。
マッサージやパック
保湿効果のあるマッサージクリームやハンドパックを使用して、手のケアを行うと効果的です。
栄養バランスを見直す
肌荒れを防ぐためには、以下のような栄養素を積極的に摂取するようにしましょう。
- ビタミンA
- ビタミンB
- ビタミンC
- ビタミンE
- タンパク質
などをバランスよく摂取するようにしましょう。
手軽に食べられる食材としては、海藻やきのこなどをスープやおかゆなどで摂取することもおすすめです。
水溶性食物繊維を摂取するようにしましょう。
少しでも休息をとる
産後のママにとって、睡眠を十分にとることは難しいですが、少しでも休める時に休むことも大切です。
近所に親御様や兄妹、姉妹などがいらっしゃれば、できれば一時的に子どもを見てもらうなどの時間を用意することも大切です。
睡眠は、お肌だけではなく、体全体の代謝をコントロールする上でも重要です。
少しでも心身の健康に良い影響を与えてくれる時間を作るようにしましょう。
産後の手荒れは誰に相談?
産後の手荒れに関しては、以下のような専門家に相談することがおすすめです。
産婦人科医
ホルモンバランの乱れによる影響や産後のケアに関する相談をしたい方におすすめです。
軟膏などの処方も可能です。
皮膚科医
ひどい手荒れや症状のある場合には、皮膚科医に相談しましょう。
飲み薬や塗り薬の処方をはじめ、毎日の家事や育児に使用するおすすめのアイテム等を教えてくれることもあります。