産後の頭痛を何とかしたい方へ!対処法とやってはいけないこと

産後の頭痛は、多くの女性が経験する悩みの一つです。

産後のホルモンの変化や育児に伴うストレス、睡眠不足などが頭痛の要因となることがあります。

今回の記事では、産後の頭痛についての原因や症状、対処法、相談先などについてわかりやすくご紹介します。

産後の頭痛の原因

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ホルモンバランスの変化

出産後、女性の体内では急激なホルモンの変化が起こります。

出産後、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急速に減少します。

この急激な変化によって、ホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性があります。

エストロゲンは血管を拡張させる働きがありますが、これの減少によって血管が収縮します。

この血管収縮が、頭痛を引き起こす一因となります。

ストレスや疲労の蓄積

出産や育児に伴う身体的、精神的な負担は非常に大きいものです。

ストレスは身体や心に様々な影響を与えることがあります。

特に、長期間にわたるストレスや過度のストレスは、神経系や血管系に影響を及ぼすことがあり、頭痛を引き起こす要因となります。

姿勢の変化

授乳や抱っこなど、赤ちゃんの世話をするための姿勢が影響を与えることもあります。

不適切な姿勢や長時間同じ姿勢を続けることで、首や肩の筋肉の緊張を引き起こすことがあります。

緊張した筋肉は血流や神経の流れを妨げ、頭痛を引き起こします。

首や肩のコリが気になったら注意しましょう。

また、スマートフォンの使用にも注意が必要です。

スマートフォンの使用などで前かがみの姿勢を長時間続けると、首や背中の筋肉が緊張しやすくなり、頭部への血液や酸素の供給が制限されてしまうため、頭痛が生じることがあります。

産後の頭痛のよくある症状

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片頭痛

産後に片頭痛が発生することはよくあります。

頭の片側に強い痛み、脈動や圧迫感を伴うこともあります。

赤ちゃんのお世話や授乳のために、睡眠不足や不規則な生活リズムが生じやすくなり、片頭痛の発作を誘発する要因となる可能性があります。

緊張性頭痛の症状

緊張性頭痛は、頭全体を締め付けられるような鈍い痛みが特徴です。

長時間にわたるストレスや心理的な緊張が原因で頭痛を引き起こすことがあります。

 

産後の頭痛の対処法

休息とリラックス

十分な休息とリラックスを取ることが重要です。

赤ちゃんのお昼寝のタイミングやちょっとしたすき間時間を利用して自分自身も休むようにしましょう。

ストレス管理

ストレスを軽減するために、リラックス法や深呼吸、ヨガやマインドフルネスなどの瞑想を取り入れることが役立ちます。

適切な姿勢と体の使い方

授乳や抱っこなどの際に正しい姿勢を保つことが重要です。

姿勢改善のために背筋を伸ばしたり、肩や首の緊張をほぐすストレッチやエクササイズを行いましょう。

ホットコンプレス

首や肩の緊張を緩和するために、温かいタオルや湿布を使ったホットコンプレスを試してみることも有効です。

 

産後の頭痛の時にやってはいけないこと

過度な身体的活動

頭痛がある状態で激しい運動や重い物の持ち運びなど、身体的に負担のかかる活動を避けましょう。

これらは、頭痛を悪化させる可能性があります。

過度なストレスや精神的な負担

頭痛の症状がある場合は、ストレスや精神的な負担を避けるように心がけてください。

適切な休息やリラックスを取ることで頭痛の緩和につながることがあります。

頭痛薬の乱用

産後の頭痛には、医師の指示に基づいた適切な頭痛薬の使用が必要です。

しかし、自己判断で頭痛薬を乱用することは避けましょう。

過剰な薬物の摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

長時間の画面操作

長時間のスマートフォンやパソコンの使用は、目と頭部の疲労を増加させることがあります。

頭痛がある場合は、画面操作時間を制限し、適度な休憩を挟むようにしましょう。

不規則な睡眠パターン

睡眠不足や不規則な睡眠パターンは、頭痛の原因となることがあります。

良質な睡眠を確保するために、規則正しい睡眠スケジュールを作りましょう。

 

産後の頭痛は誰に相談?

産婦人科医

頭痛が頻繁に起こる場合や症状が重い場合は、産婦人科医に相談しましょう。

適切な診断と治療を受けることが重要です。

産後ケア施設のスタッフ

産後ケア施設で働く専門スタッフにも頭痛の症状や相談をすることができます。

適切なケアやアドバイスを受けることができます。

医師や薬剤師

症状が重い場合や痛みの管理が難しい場合は、整形外科や悩みに関連した診療科の医師に相談しましょう。

お薬が欲しいけど、どんな医薬品を選べばいいのかわからない時や病院や診療所(クリニック)に行く時間がない方は、最寄りの薬局で薬剤師に相談し、適切な薬の処方やアドバイスを受けることも重要です。